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キリンのひとりごと
 

「キリンのひとりごと」はオキナワグラフ(新星出版)にて連載されている法律エッセイです。弁護士法人那覇綜合(旧 宮﨑法律事務所)の所属弁護士が交代で記事を毎月執筆しています。憲法のこと、裁判員裁判のこと、沖縄の地域生活など、時節に合わせたタイムリーなテーマをとりあげながら、暮らしに関わる法律のおはなしを分かりやすく解説します。

 
【キリンのひとりごと Vol.13】 JCって?(宮﨑政久)
2011年 10月 10日(月曜日) 00:00

 

オキナワグラフ 2009年10月号掲載

 
 10月15日から18日までの4日間、青年会議所(JC)の全国大会が沖縄で開催されます。JCに育ててもらった者として、JCOBとして大会に向けて手伝いをしてきた者として、何とか成功のうちに大会を終えたいと念願しております。
 全国からこの地に集う1万数千名のJC関係者には、ぜひ沖縄を体感して頂きたいと念願しています。沖縄の文化も歴史も、実際にこの地に触れ、この地で呼吸をすることでより深く感じてもらえるでしょう。
ちょうど、旅行に行くとその土地のことをよく理解できるのと同じです。沖縄の現実、例えば、駐留米軍基地が沖縄に集中していることから生じる様々な問題についても同様です。沖縄問題と称されているこれらの事象は、我が国全体で解決を図らねばならない課題ですが、騒音を含めてその実相に触れなければ解決の必要性を本当に実感することは困難でしょう。沖縄の歴史と現実をともにこの地でよく知ってもらう仲間を得ることは、沖縄の将来を切り拓く大きな協力者を得ることになると確信しています。
 今月は、あくまでもプライベートなひとりごとです。
 私とJCの出会いは、平成8年(1996年)のこと。当時、小堀啓介法律事務所に勤務する弁護士だった私は、友達が欲しいと切実に思っていました。というのも、生まれも育ちも沖縄ではなく、親戚も同級生もこの地にいない私。仕事で出会う方々は、ほとんど自分の父の世代の大先輩方ばかりという状況でした。そこで紹介されたのが、那覇青年会議所。小堀先生は、弁護士活動以外にもロータリークラブなど幅広く活躍されていましたから、JCのことも勧めて下さいました。小堀先生の教えは明快で、「やるんだったら一生懸命やる。」「人を知ろうとして活動するな。一人でも多くの人に自分を知ってもらえるように活動しなさい。」つまり、懸命に、人様の役に立つような行動をしなさいということでした。新しい出会いの青年会議所は、体育会ノリでしたから、懐かしく入り込みました。日頃は「先生」と呼ばれる私にも、遠慮なく下働きをさせてくれて、妙にうれしかったものでした。
 
 大きな転機となったのは、JCに入会して1年と少し経った頃のこと。当時、那覇JC理事長であった岸本義一郎さんから、日本JCという全国組織に全国大会を担当する会議があって、その役員として安里繁信君が出るから、彼と一緒に行ってくれというものでした。平成10年(1998年)の一年間、二人で一緒に全国各地を回りました。今から10年以上前ですが、よく話をしていたことは今も変わっていません。国の行く末を論じるよりも、まずは地域の今に責任を持とう。我々の世代にどれだけの人材がいるのか、もっと人探しをしよう。現在と将来にわたって責任を共有する同じ世代の仲間を作っていこう。時に先頭を走り、時に礎になり、率先して出来ることはなんでもやろう・・・よくそんなことを話し合ったものでした。
 
 JCは40歳で卒業となります。同世代でこんなすごい人がいる、自分にないものをもっている同世代人が、これでもかというくらいいることに気づかせてくれます。その中で切磋琢磨することから、視野を広げて人間として成長する機会を与えてくれます。
 それと、JCにかかわっていると、時間がとられて仕事ができないのではという誤解(?)があります。最近でも、JCのお手伝いをしている私に、忙しくて仕事ができないのではないかと声をかけてきて下さる方もいます。
 でも、まったく心配ご無用です。仕事をしっかりとやってからがJCの時間です。JCに時間をかける必要があれば、まずは工夫して時間を作りだすものです。私もJCが忙しかったころは、JCの会合が終わって、日付も変わろうという夜中から事務所に戻って仕事をし、朝になる前に一度自宅に戻って少し寝て、また出勤して朝から業務を始めるということもしばしばありました。仕事に穴をあけるわけにはいきません。何としても仕事を仕上げなければ、社外の活動はできないのです。当たり前ですが、特別なことをしていたのではありません。大人ですから、まずは仕事をして責任を果たし、家族を養うだけの稼ぎを得て、周囲の人々の理解と協力を得てはじめて社外の活動が出来るということです。
 そして、少々の無理をするということになると、いろいろな意味で職場や家族など自分を支えてくれている方々が活動の意味を理解してもらえないと、自分のやりたいことを続けることはできません。これは、どんなことにも共通のことです。ですから、私はJCに限らず、社外の活動をする際には、職場の仲間や家族に、その場に来て参加してもらい、私の活動を見て理解してもらうようにしています。これは、今に至るも私の基本スタンスです。ですから、私の職場の仲間も家族も、JCに限らず仕事とストレートに関係しない場所にも来てもらっています。少々無理にでも誘っています。今ではそれが仲間と家族の絆を固めていると心密かに自負し、また私からの一層の感謝の念にもなっています。
 私とJCとの関わりをひとりごとでした。お世話になった皆さんとのエピソードはまたの機会に聞いて下さい。

 

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